安全第一!信通工業の安全対策への取り組み
電気・通信工事は、高所作業や電気を扱う危険性の高い作業が多く、安全対策は最重要課題です。信通工業株式会社では、「安全なくして工事なし」を合言葉に、徹底した安全管理体制を構築し、全社員が安心して働ける環境づくりに取り組んでいます。

毎日の安全管理から始まる安心の職場
朝礼での安全確認を徹底
毎朝8時、全現場で必ず実施しているのが安全朝礼です。作業開始前に全員で当日の作業内容を確認し、危険予知活動(KY活動)を行います。「今日の作業で考えられる危険は何か」「どうすれば事故を防げるか」を全員で話し合い、安全意識を共有してから作業に取り掛かります。
天候や現場の状況に応じて、特に注意すべきポイントを確認し、前日の作業での気づきや改善点も共有しています。この朝礼により、チーム全体の安全意識が向上し、事故の未然防止につながっています。
現場巡回による安全管理
安全管理者が1日に最低3回、現場を巡回し、作業状況や安全対策の実施状況をチェックしています。専用のチェックリストを使用し、保護具の着用状況から作業手順の遵守まで、細かく確認を行います。
不安全な行為を発見した場合は、その場で作業を中断し、正しい方法を指導します。また、現場の状況に応じた改善提案も積極的に受け入れ、より安全な作業環境の実現に努めています。
最新の保護具で作業員を守る
個人保護具の充実
すべての作業員に、最新の安全基準を満たした保護具を支給しています。ヘルメットは耐電圧性能を持つ専用品を使用し、安全靴は釘踏み抜き防止板入りの絶縁タイプを採用。高所作業では、墜落制止用器具(安全帯)の2丁掛けを徹底し、万一の事故を防いでいます。
電気工事特有の危険に対応するため、絶縁用保護具の定期点検を月1回実施し、基準に満たないものは即座に交換しています。夜間作業が多い現場では、反射材付きのユニフォームを着用し、視認性の向上に努めています。
現場安全設備の完備
仮設足場の設置では、労働安全衛生法の基準を上回る安全対策を実施。足場の組み立て前には地盤の状況を詳細に調査し、必要に応じて地盤改良を行います。作業エリアには立入禁止区域を明確に設定し、関係者以外の立ち入りを防止しています。
重機を使用する現場では、誘導員を必ず配置し、作業員との接触事故を防止。また、上部からの落下物に備えて防護ネットや防護柵を設置し、周辺の安全も確保しています。
継続的な教育で安全スキルを向上
新入社員への徹底した安全教育
新入社員には、入社後最初の1週間で40時間の安全教育を実施しています。電気事故の実例を交えた座学研修に加え、実際の現場を想定した実技訓練も行います。救急救命講習の受講も義務付け、万一の際の対応能力も身につけています。
その後3ヶ月間は、経験豊富な先輩社員によるマンツーマン指導を実施。作業手順の習得だけでなく、安全に対する意識の醸成も重視しています。
全社員参加の継続教育
月1回、全社員参加の安全勉強会を開催しています。外部の専門講師を招いた研修や、実際に発生した事故事例の分析を通じて、安全に対する知識と意識の向上を図っています。
また、社員からの安全提案を積極的に募集し、優秀な提案は表彰制度により評価しています。昨年度は延べ120件の提案があり、そのうち85%を実際の安全対策に採用しました。
事故ゼロを目指す具体的な取り組み
電気事故防止の徹底
電気工事では、感電事故が最も重大な危険です。当社では、停電作業時の確認手順を5段階で設定し、複数の作業員によるダブルチェック体制を構築しています。検電器による電圧確認は作業開始前に必ず実施し、短絡接地器具の使用も徹底しています。
活線近接作業では、電圧に応じた安全距離を厳格に管理し、絶縁用防具の着用を義務付けています。また、作業前には必ず停電範囲の確認を行い、関係部署との連絡体制も整備しています。
高所作業の安全対策
高所作業では、足場の点検を作業開始前に必ず実施し、専用のチェックシートで安全性を確認しています。安全帯の使用では、2丁掛けの徹底に加え、フックの掛け替え時の手順も統一しています。
気象条件による作業制限も設定し、風速10m/s以上、降雨時、雷注意報発令時は原則として高所作業を中止します。作業員の判断に任せるのではなく、明確な基準を設定することで、事故の防止を図っています。
数字で見る安全への取り組み
現在、当社は連続無災害記録1,250日を達成しています。これは業界平均を大きく上回る数値で、継続的な安全対策の効果を示しています。
年間の安全教育時間は一人当たり60時間以上、安全設備への投資額は売上高の3.2%を占めています。また、労働安全衛生マネジメントシステムの認証を取得し、第三者機関からも安全管理体制の高さを評価されています。
緊急時対応体制の充実
万一の事故に備えて、24時間対応の緊急連絡網を整備しています。各現場にはAEDを設置し、応急手当の訓練を受けた社員を必ず配置しています。最寄りの医療機関との連携も強化し、迅速な救急対応が可能な体制を構築しています。
自然災害への備えとして、気象情報の監視システムを導入し、危険が予想される場合は早期に作業を中止する判断基準も明確化しています。
安全文化の醸成
安全対策は単なる規則の遵守ではなく、全社員が共有する文化として根付かせることが重要です。当社では「安全は全員の責任」という意識を醸成し、お互いに注意し合える職場環境を作っています。
毎年実施している安全標語コンテストや安全ポスター展示など、楽しみながら安全意識を高める取り組みも継続しています。
信通工業株式会社では、これからも「安全第一」の理念のもと、すべての社員が安心して働ける職場環境の実現に向けて、継続的な改善に取り組んでまいります。安全で働きがいのある職場で、一緒に社会インフラを支える仕事をしませんか。

